2015年12月28日

チェオンがいた

二人の鎧をつけた、男達と一緒に。大きな男に支えられた兵士は、怪我をしている。脇腹には、まだ短刀が刺さったままになっていたYumei水光精華
支えている大きな男は、誰なんだろう。

ヨンスは、チェオンの声をかけた。

「ナウリ。ナウリ、こんばんわ。ユ先生に言われて、迎えにきました。」

「そうか。ヨンス、ご苦労だったな。」
オンは、そういってヨンスを労った。

「ナウリ、商団ではなく、船の方におこしください。ユ先生もそちらでお待ちです。」

「船。船と申したのか?」

「はい。あそこに見える大きな船でございます。」
ヨンスは、船のほうを指さした。

「では、ユ先生に伝えますので。」
ヨンスは、そう言って礼をしてさがっていった。

「チェオン殿。いかがされた。あの子は、どこにいったのだ。」
チェオンに大きな男が声をかけた。

「はい。キム殿、医員のユ先生は、あの船でお待ちです。」


 ウンスは、船の渡し板の上にいた。
つい先程戻ってきたヨンスから、すぐに着くだろうと聞いたからだ
渡り板の上にいた方がよく見えると思いそこにいた。
こちらに向かって来るチェオンがみえた。薄明かりのもとに確かにチェオンがいた。
ウンスは、チェオンに向かって、おもわず手を振っていた。

「チェオンさん。お~い。」

チェオンと二人の兵士は、商団の船へと歩いていた。
灯りを点した大きな船影が、船へと徐々に変化してゆく、はっきりと船が見えた。
そして、船の渡し板の上に人影が誰が・・・手を振っているのか?

チェオンは、それをみていた。
あのように手を振って・・・イムジャか?イムジャだ。
まったく、あの方ときたら・・・俺を呼んでいるではないか。

「イムジャ。イムジャ、あぶのうございますよ。」
チェオンは、思わず大きな声をだしていた。その顔は、破顔していたPretty Renew 冷靜期


鎧姿の大きな男も、それを見ていた。
船の渡し板の上・・・手を振っている・・なんとおかしな・・女人か?・・女人だ。
女人、しかも髪も結わずに・・・なんと、赤い髪ではないか。

チェオン殿・・チェオン殿の知り合いと聞いておったが、これは・・・。
女人の顔が見えてまいったな・・・なるほど、なかなかのものだな・・・。
ウイ様が大げさにいうておると・・・ウイ様の言うとうりだ。美しい。



Posted by arvinliu at 11:32│Comments(0)
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